昨年いつ頃のことだったか忘れたのですが、購入して3ヶ月ぐらいのイケウチ・オーガニックのバスタオルがゴワゴワになってしまいました。「買って3ヶ月でゴワゴワになっちゃうのかよ〜」と一瞬頭の中にブーたれコメントが過ったのですが、すぐにこれは自分の洗濯の仕方が間違っているからに違いないと思ってその対策を見つける為にYouTubeをザッピングしました。その時に見つけたのがこのイケウチオーガニックの社長さんの動画。
で、洗濯ってひょっとしてちゃんと勉強したら随分違うんじゃね? とか思いいろいろ動画を見ているうち洗濯家の中村祐一さんの動画に巡り会いました。
普段、YouTube大学の中田敦彦のテンポの良い動画を見慣れているせいか、大変恐縮ながら、テレビなら放送事故になるんじゃないかと思われるぐらいゆっくりなテンポの動画はなかなか最後まで辿り着けませんでした。しかし内容が面白く僕にとっては新鮮な知識だったので段々と興味が湧いてきて最後まで観れるようになりました。
そしてこの中村さんのゆったりした時間の流れがとても心地よく感じられるようになりいつしか中田敦彦のYouTube大学が観られなくなりました。笑
洗濯って完璧に化学の世界ですね。
そして中村さんの教えに従い、もう着なくなった家中の黄ばんだ衣類をもう一度洗濯し直してみました。するとどういうことでしょう? (ここでBefore&AfterのBGMが流れるといいのですが、そんな芸当はできません。笑)
皆さん、知ってました? クリーニング屋さんから返ってきた洗濯物のビニール袋はすぐに取らなければいけないって事。上の画像は北京に海外出張に行ってそのままクリーニング屋さんに預けてビニール袋に入れたままにしたワイシャツです。見事に真っ黄色。それを、シャボン玉の粉石鹸と酸素系漂白剤を使って手洗いした結果、、、。
こんなに綺麗になり殆どワイシャツ屋さんの棚に並んでいるワイシャツと変わらなくなりました。
そして僕の事ですから物欲も満足させる為に中村さんのお勧めの道具を買い集め出しました。笑
まずはアイロン。中村さんのお勧めは、T-falの5336という機種。すでにメーカー廃番になっている製品ですが、その使い易さと必要な機能が必要充分(スチーム量がハンパない)に備わっているのでメルカリ市場でも値段が下がっていません。僕はたまたまその価値を知らない出品者が3,500円で出品していたのでとても安く手に入れる事ができました。販売から6年以上経った製品ですが、未だに中古機でも9,800円します。(amazonでは回転が早くすでに売り切れかもしれませんのでメルカリを見張ってください)
下のアイロンは現役で売られている同種の製品。ちょっとデザインカラーが変わってしまいましたが、機能的には同じようです。
で、アイロン台も欲しくなり個人的に中村さんともLineで繋がったので、いろいろご相談して次の製品を購入しました。
いやいや、このアイロン台、使い易いだけでなくかっこいいです。笑 男が力を込めてアイロンを押し込んでもビクともしないぐらい安定感があり頑丈です。高いけど一生ものです。
こうして苦手だったアイロン掛けが楽しくなって今では毎日アイロンをかけるようなりました。笑
で、結局、いろいろ洗濯を勉強してみて総合的に纏めてみると、こんな感じになりました。
1、普段使いの衣服(下着とTシャツとか)はシャボン玉の粉石鹸で15分ぐらい浸けて洗うだけで充分。濯ぎ(すすぎ)が一番重要なので4、5回水を捨てながら汚れと石鹸の残りがないように濯ぐ。
2、適当に絞って洗濯機の脱水に10分ぐらいかける。洗濯機で電気を使うのはこれだけ。シャボン玉の洗剤を使えば殆ど柔軟剤はいりません。って言うか柔軟剤は滅多に使わない方が良いです。必要ないです。テレビCMに騙されてはいけません。
3、洗濯物は基本室内干し。臭いが出るのは洗いと濯ぎが足りないせい。僕はお風呂につっぱり棒を使って干せる場所を作りました。ニトリで1時間の電気代が0.8円のC-3POもどきの可愛いサーキュレーターがお勧めです。リモコンの付いてないのは3980円! これを使うとあっという間に乾きます。外干しはダメージが大きく繊維を傷めるそうです。
4、バスタオルは数枚溜まったら上の洗いの工程の後に乾燥機に掛けます。外干しにするとバスタオルはゴワゴワになります。リネンのシーツは乾燥機にかけるとシワシワになってしまうのでリネンだけは外干しがいいです。
5、洗濯機のメニューはあまり信用せず適当に選ばない。無駄な量の洗剤と柔軟剤を適当に放り込まない。洗濯は化学の世界なので水の量と洗剤の量はちゃんと計って入れる。洗濯機に入れる洗濯物の量もほどほどにする。詰め込み過ぎは絶対にダメです。濯ぎは最低2回で注水を加える。濯ぎの回数は多いほどいいです。注水の水の量は必ず高めを選択します。
6、黄ばみを取る時は、洗いの後にシャボン玉の酸素系漂白剤を使えば殆どの黄ばみは取れます。
7、アルカリと酸性のそれぞれの洗剤がどの繊維に向くかよく理解する事。汚れの具合に対して界面活性剤の濃度がどの程度必要か洗う衣類に応じて考える事。
以上、僕の洗濯・アイロンを勉強した結論ですが、上記ではまだまだ足りません。そして奥の深い世界なのでとっても楽しいです。
結局、今回洗濯とアイロンにハマって投資した金額はせいぜい3〜4万円ぐらい。しかし、今までもう着れないと思っていた衣類が殆ど新品同様になって現役復帰したので、費用対効果は抜群にいいです。
皆さんも是非、洗濯を勉強され正しい知識を身に付けられる事をお勧めします。ちなみに中村さんのサイトでは、広告費が全く加算されていないシンプルでプロライクな洗剤が買えますのでご興味のある方はどうぞ覗いてみてください。僕はsottoと加脂剤を買ってカシミアのセーターとマフラーを洗濯しました。
以上、カッコいい大人として想像以上に大切な知識になりますので、じっくり試してみてください。相当満足されること確信いたします。