1年前にPentax K-1と大三元レンズの一角であるDFA 15-30mm F2.8EDにNisiのフィルターを付けたというお話のブログを書きましたが、PentaxとはオサラバしてしまったのでこのNisiのフィルターだけが残っていました。正直、とっても使い勝手が悪くこの時の撮影以降使わないまま放ってありました。税込みで6万円以上の製品です。笑 あの時にヤフオクにでも出品して売ってしまっていれば良かったのですが、忙しくてそんな作業をする暇はありませんでした。
先日上高地に行った折に、Sigma 14mm-24mmのレンズにフィルターが付けられなかったのでちょっともどかしい思いをしたので、じゃあ、Nisiのフィルターを活かす為にPentaxのDFA 15-30mmのOEM製造元のTamron 15-30mmを使えばいいんじゃね? と以前から考えていた事が僕の脳裏に浮上してきました。でも、ご存知のようにこのレンズのマウントはAマウント、僕の持ってるSony α7R4はEマウント。そこでマウントアダプターLA-EA5を購入してTamron 15-30mmを65,000円程で購入しました。まぁ、ミラーレス持ってて何でわざわざ一眼に戻すの?っていう疑問は忘れてください。笑 しかしPentaxでは横綱級クラスで20万近くするこのレンズもSonyに来ると十両クラスで65,000円で買えますねん。(もちろん中古でしたけど殆ど新品。)
ところが、Tamronのレンズを入手してNisiのフィルターを付けてみると、なんと固定できません。そう、昨年1回だけ使った時も固定がうまくできず現場で結構苦労したのですね。でも、自分の装着の仕方が悪いんだろうぐらいの殊勝な思いで通り過ぎました。今回はちゃんと固定できるように何とかしようといろいろ部品をチェックしていくと、結局レンズを固定する部分の部品のネジ山が潰れていて満足に回らないという事がわかりました。
で、Nisiさんのカスタマーサービスらしきところに連絡を入れると、販売店に連絡しろ!の一点張りで部品交換にも応じてくれません。何も前向きな返事は頂けないのでこんな会社を相手にしていてもストレスが溜まるばかりなので相手にするのをやめました。
そこで最近YouTubeでいろいろな情報を発信しているKaniフィルターさんに助けを求めると、なんと社長さん自ら懇切丁寧にいろいろ対応してくれました。
って事で、今回の長い顛末でしたが、こういうフィルターのような品種がたくさんあって何を買うかの選択がとても難しい製品はでっかい会社から買うよりもブティックのように顧客に接してくれる小さな会社の物を選ぶ方がとても良いというのがわかりました。人間は何事も失敗から学びますね。成功するとその場で報酬を得てしまうので経験としての学習はないが失敗すると多くの経験を得ます、と改めて思いました。人間関係も同じですよね〜。笑
上はTamronレンズの画像。
全く同じ設定で撮った時のSigmaレンズの画像。周辺減光? 周辺が安定しません。
そして今日Kaniさんから届いたフィルターで練習がてら自宅から撮った画像です。
CPLにND64を入れると綺麗に雲が流れてくれます。CPLが効いてブルーが綺麗です。
夕方になってガッチガチの逆光を撮ってみました。CPLとND64、それにPremium Reverse GND0.9というハーフNDフィルターの3枚重ねで撮ってみました。届いたばかりなのでまだまだ要領を得ていない状況なので撮って出しレベルの画像は撮れません。手前半分と太陽を含む空の部分との輝度さがあまりにも大きいので手前を綺麗に写し出す事はできませんでした。これでは作品になりませんね。もう少し要領を得てから海辺に出掛けて夕陽が沈む荒れた海を表現したいと思いますが、どうなりますかね〜。でも、可能性がいろいろ感じられイマジネーションが広がります。
でも、とにかく使い易いフィルターホルダー、それにかなり高品質のフィルターに強い信頼を寄せる事ができました。ありがとうございました、Kaniフィルターさん!これからもよろしくお願いします!