横浜綺譚写真帖

横浜在住の薔薇と葡萄酒とペンタックスとジャズとプジョーと読書を愛する男のカメラ奮闘記

動物写真をクロップして構図を整えてみる。

ズーラシアの動物写真をブログにアップしたら、我が師匠から貴重なるご指摘を受けました。師曰く、「散漫な残念な写真になっている。もう少し構図を考えたら如何でしょう?」僕なりにちょっと意訳した文章になってますが、大意はこのような内容でした。確かに、今の段階での僕の写真はまだ露出やピント合わせに精一杯で構図を考えるまでには至っていませんでした。しかし、師匠のお言葉を前向きに捉えるならば、「構図を整える段階にまで進んだよ!」という意味なのかもしれません。いつもながらのナルチスティックなポジティブスィンキングですが、凹んでいても前には進まないので勝手に前進させて頂く事にしました。笑

ピーター・ブライアン氏登場! 笑

で、今まで購入はしていたのですが、机の上に眠ったままになっていた我がメンター(笑)ブライアン・ピーターソン氏の著書「プロの撮り方 構図を極める」を遂に引っ張り出しました。

ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 構図を極める (ナショナル・ジオグラフィック)

ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 構図を極める (ナショナル・ジオグラフィック)

 

写真の魅力は、"何を撮るか"で決まるわけではない。人の心に訴えかける写真に必要なのは、写真を構成する要素を画面の中でどう配置して見せるかにある。つまり、構図が肝になる。     -P8

そうそうそうですよね。構図が肝です、レバーです!

まず大事なのは、技術的な方法論よりも、ものの見方を変えることの方だ。子どものように世界を"曇りのない目"で"意欲的に"見つめてみよう。これは良くてこれは悪い、これは美しいがこちらは醜い、これは退屈でこちらは感動的ー。そんな、親や教師など善意あふれる人々から教えられたものの見方から、いったん自由になろう。撮ろうとするものが、どれほど平凡だろうと醜かろうと、その配置や見せ方ー つまり構図によって、深く印象に残る写真を撮ることができるのだ。        -P8

う〜ん、ここまで来ると写真だけでなく全ての物事への考え方に繋がってくるような気がして少しばかり鬱陶しくなります。まぁ、いいか。

で、すでに撮ってしまった写真の構図を変更するとなると、クロップするしか方法がありません。しかし、ピーター・ブライアン氏は同書の中で次のように語っています。

撮った写真をパソコンの画像編集ソフトでトリミングすることが多いという人は、一切やめるようにしてほしい。「写真をトリミングする必要があったのだ」という言い訳はわかるが、それは、すなわち被写体に十分に近づいて撮影できていなかったことを証明しているに過ぎない。         -P53

私にとって写真を撮ることは、美味しい食事をとることと同じだ。一方、画像編集ソフトでの作業は、テレビの料理番組を見るように思える。

う〜ん、確かにごもっともなんですが、環境によっては被写体に近づけない場合もありますよね。じゃあ、どうしたら良いんでしょう?  で、この本を更に読み進めると、こんな事が書かれていました。

トリミングが必要なとき

やむをえず撮影した写真のトリミングが必要となる状況もある。たとえば、荒れる川や深い峡谷、防護フェンスなどに阻まれて被写体に近づけなかったときだ。

レンズの望遠性能が十分でない場合もそうだ。300mmの望遠性能で撮影したいところだが、手持ちのレンズでは200mmまでしかズームできないとき。あきらめて写真を撮らずに帰っても仕方ない。あとでトリミングしてでも、まずはシャッターを切るべきだ。ただ、あとで写真を見たときに、もっとズームできる望遠レンズや、35mmのフルサイズのデジタル一眼レフがあれば良かったと思うだろう。                                                        P53

な〜んだ、先に言ってよ。編集ソフト使っていいんじゃん。笑 それに編集できないとなると、フルサイズのカメラや評判の良いレンズが更に欲しくなりカメラ地獄に嵌っていくのでしょう。100%カメラ会社の回し者でなかったブライアンさん、心が広くて良かったです。

動物写真をクロップしてみる

という訳で、かなり前置きが長くなりましたが、すでに掲載した動物写真の中で主だったものをAdobe Photoshopでクロップして編集してみました。

まずは、スマトラトラ

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どうでしょうか? 少しは撮りたい(見せたい)被写体が鮮明になってきたでしょうか? アップして後で気付いたのですが、まだ上下の空間が大きい画像が数点あります。スクェアになっても構わないのでもっと見せたい被写体をクローズアップしても良いのかもしれません。

次は鳥さん2点です。

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カンムリシロムクの場合は、目の周りの美しいブルーと興奮した時の頭の上のカンムリに特徴があります。クロップして画面を大きくした事によってそれが鮮明に現れてきました。もうちょっと大きくしても良いような気がしますがどうでしょうか?

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 こちらは、カンムリセイランという鳥ですが、前回の掲載では2羽並んでボケた画像になっていましたが、1羽をクローズアップする事によって長くて美しい羽を見せる事ができました。ただ、残念なのは、上の2点ともケージの網が邪魔して画像がボヤけてしまっていることです。Photoshopで修正する技術を持ち合わせていないのが残念なところです。

黒白のお猿さんのアビシニア・コロブスも生き返りました。

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ケージを取り除いて彼の顔にレフ板で光線を当てて表情を鮮明にしたいところです。まぁ、Lightroomでもうちょい露出を上げろよ、ってことですかね?

以上、今回の画像と前回の画像を見比べてみて、どうでしょうか? 少しは良くなりましたでしょうか?

 最後にブライアン先生に再び登場して頂いて締めて頂きましょう。

芸術作品を生み出せるかどうかは、当り前だが写真家次第なのだ。シャッターを切るという瞬間的な行為だけで芸術を生み出すものは、数ある芸術の中でも写真ぐらいだろう。写真が単なる記録から芸術作品へと変わるには、「決定的瞬間」をとらえるているかどうかで決まる。     P243

いずれにしても、クロップしない構図で「決定的瞬間」をどう捉えるかは、写真の道に入った以上、難しい課題になるんだろうなぁと思います。

はい、今日はこんなところで。