写真家 Nick FujimuraのPhotographer's eye

Sony α7シリーズ愛用の写真家のブログです。写真やカメラの事だけでなく生活全般いろいろ呟きます。

DxO Pure RAW3のお陰でISO感度の呪縛から解放された!

壊れかけているiMac2017を丁寧にCleanMyMacでディスクを綺麗にしていたら「失ったと思っていた写真をやり始めた頃(5,6年前だ!)のデータ」を見つけたので、Lightroomのカタログを結合したり、Photshopで読めなくなったtiffファイルをAdobe Bridgeから引っ張り出したりしながら、漸く作業が進行できました。

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5,6年前はLightroomのカタログの意味をわかってなかったのでまだ見つかってないデータがたくさんあります。 5,6年の間にRAW現像やPhotoshopでの創作(笑)もそれなりに進化したようで、昔の編集の終わったJPEG写真と比べれるとずいぶん変化してました。

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今の僕の写真の腕前は、ゴルフで言うなら100を切れるようになってラウンドしたくて堪らない時期と似てるのかなぁ、と。笑

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上の画像はまだレタッチの途中です。背景に虹を差し込んだ為に樹木との境目の処理がまだイマイチで前景と後景とのバランスができてません。

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さて表題のPure RAW3を導入し出してから暗所撮影でISOを高めにしての撮影でも、PurRAW3のデモザイク処理によって殆どノイズが綺麗になるので最近はISOAutoにしての撮影でも画質が劣化しなくなりました。結果的にRAW現像がとても楽になりました。

上の画像の「撮って出し」画像は殆ど真っ黒でノイズだらけの写真だったのですが、PureRAW3での処理で使える画像となりました。

shop.dxo.com

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ってことで、未だにハンディキャップの多い写真しか撮ってませんが、LightroomPhotoshopで使える写真になってきたような気がしています。

但し、もう少しPhotoshopのテクニックを上げないと感動を呼ぶような写真にはなりませんね。

目指せシングル、67歳!!! 笑

Pentax K-1 →Sony α7RIII → そしてLeicaへ???

ずいぶん長い間こちらのブログを放置したままにしてすっかり忘れてました。笑

申し訳ありません。

コロナによる長い休暇期間は特に写真を撮ることもなく自宅でヨガをしたりピアノの練習をりしておりましたが、最近になってようやく写欲が復活してきて再び写真活動を再開しております。

で、写真を撮る事を始めると同時にカメラに対する物欲も復活してきまして、この3ヶ月ぐらいはカメラをライカに買い替える為の「ライ活」なる活動に突入し現在レンズをKマウントからMマウントに交換している最中です。但し、ズミルックスとノクチルクスとかの高級ライカレンズなんて買える訳ないのでひたすらフォクトレンダーの安いレンズばかりです。笑

<そんな過程の中で今回はVoightlander 15mm f4.5のパンフォーカスレンズを持って「みなとみらい21地区」を歩き回って撮影をしてきましたというご報告です。

今回のテーマは、

1、都市空間を超広角レンズでダイナミックに表現する事
2、太陽光と影を意識してシルエットの明暗差をシュールに表現する事
3、横浜大桟橋をPhotoshopを駆使してドラマチックに表現する事
4、中華街の撮影をして落合陽一氏のライカ ノクチルックスで撮った香港の中華街(笑)とレンズの風合いを比較してみる事

 

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高島屋のライカショップから「はまみらいウォーク」を歩いて行くと日産グローバル本社をはじめとする名だたる会社のビルが立ち並んでいます。横浜駅から「みなとみらい21地区」に歩いて行けるこのルートは意外にとても便利で美しい景観を味わえます。

 

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このシルエット・ゲームは上手く撮れました。笑

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やはりこのぐらいの超広角レンズになると周辺減光が激しいですが、ライカに傾倒しているとこういうのも風合いとして受け入れられる性格に変わってきました。笑

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パンフォーカスレンズだと一瞬のシャッターチャンスも見逃す事なく被写体を捉えられます。

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誰でも撮る場所をちょっとダークに攻めてみました。笑

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ちょっとライカノクチルックスっぽく仕上げてみました。もっとボカしたいところです。

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20240129-26Ori 今回使ったレンズは10万円もしないレンズですが、RAW現像の前処理にDxO3でデモザイクし偽色をクレンジング(萩庭さん的表現 笑)したら高級レンズと変わらない程シャープな解像度となりました。(当社比)   10万円程度のレンズがライカ ズミクロン(ズミルックスとかアポズミルクスとは言わないよ。笑)と変わらない画質になった様な気がしています。

因みにカメラ本体はソニーのα7R3でマウントアダプターでMマウントのレンズを付けています。Voightlanderを製造しているコシナのレベルも高いので無理してライカの100万円のレンズを買う必要はないと思うに至りました。

まぁ、趣味で写真撮ってるだけですから自分の好きなようにすれば良いだけの話ですね。笑

 

結論: 貧乏人がライカを購入するなら慎重に検討を!

 

 

 

 

港北ニュータウンで紅葉を撮ってきた!

思えば横浜港北ニュータウンに引っ越したのは今から36年ぐらい前の事。それからずっとこの街を見続けてきたけど、やむなくこの街を離れてもう5年ぐらい経ってしまいました。でも、この街の落ち着いた美しさがしっくりきていていつの間にか戻ってきてしまいます。

で、久しぶりにカメラバッグにカメラをぶっ込み歩いて行って来ました。

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30年以上前には気付きもしなかった紅葉も今では通りすがりの人がカメラを向けるほどフォトジェニックな葉を付けるようになりました。

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20221127-_BNF1949運良く、日没前の側光が明るいハイライトと暗いシャドーのコントラストを見事に映し出してくれました。RAW現像は極めて控えめに。でも、紅葉の朱はそれなりに強調してみました。とは言っても、今日はバッグを重くしたくなかったので持ってきたレンズはタムロンの4万円ぐらいのレンズ。やっぱりイマイチかなぁ〜? 笑

20221127-_BNF1953ジョギングと散歩で何百回も通り過ぎた遊歩道もすっかり年期が入ってきました。

20221127-_BNF1954かつて愛犬のコーギーを散歩させていた公園も面影が少し変わってきています。

20221127-_BNF1957 30年前に比べると木々の幹の太さも変わってきているようです。

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そして新しい芽が出て次の世代へと移り変わっていきます。

66歳になると改めて人間の一生の短さを感じます。あっという間に時は流れて、人として何も達成せずに終わってしまう事にきづきます。

でも、ただ、生きること!

何も求めずに、ただ生きるだけの大切さが秋の静まりと供に感じられる今日この頃でした。

 

 

「子の日」さんの包丁を特注で作ってみた!

包丁購入までの顛末

もう30年以上も前に僕が丸元淑生氏の料理に傾倒して初めて購入した包丁が「有次」の包丁だったのですが、さすがに長年酷使してきて柄の中が腐食して膨張して柄を内側から押し上げてしまいました。

最初は柄の部分を交換すればいいやぐらいに軽く考えていたのですが、修理した場合、柄を外した途端に中の鋼が割れる可能性があるので修理はお勧めできません、との事。ならば新しい包丁を買わなければと思って早数年。次に購入するならば包丁の最高峰である「子の日」さんの包丁を購入したいと長い間悶々としていたのです。笑

3年ぐらい前にペティナイフを「子の日」さんで購入したのですが、ステンレスでは満足できずちょっとイマイチだなぁと。それに僕が欲しい包丁というのはいわゆる「牛刀」と呼ばれる種類で子の日さんの中では洋包丁の範疇で取り扱われていました。洋包丁というと上記のペティナイフと同じでステンレス鋼材の包丁になってしまいます。

子の日さんといろいろお話させて頂いているうちに「では、和包丁の鋼材で牛刀を特注しましょう!」という事になりました。但し、製作納期に1年はかかりますと。

「子の日」について

子の日さんの和包丁は、プロが使うプロの為の道具で包丁界の最高峰です。鍛冶師の池田美和氏といえば、国宝級の伝統工芸士であり研師の伊野信平氏も最高峰の研師です。

問題はどんな鋼材を使うかです。そもそも僕は自宅で自分一人の為に料理を作るレベルの人間です。最初は上の画像の「柳刃」みたいなかっこいい包丁を持ちたいと憧れはありましたが、プロの職人が職人人生40年とかで使う訳でもないし毎日お客さんの前で刺身を卸す訳でもないので今回はやめました。素人なんだから何でも扱える両刃の牛刀で充分であると天国の丸元先生のお声が聞こえたんですね。でもキャベツは1mm単位の薄さで素早く切りたいのでやはり鋼じゃなきゃダメだとあれこれ考え続けました。(←こういう考察は一番楽しい瞬間です)

包丁の鋼材について

鋼材もいろいろな種類があると言うことを皆さんご存じですよね? 少し復習してみましょう。

青紙1号、白紙1号が包丁の鋼材としては最高峰になります。分かり易く大学偏差値で例えると、青紙1号は偏差値70以上の東大レベル、白紙1号も偏差値70以上の京大レベルです。両方とも鼻持ちならないツンデレ系で相手を上から目線で選びます。普通の偏差値50レベルの包丁を使ってる人では扱い切れません。バッサリ切られます。笑 青イチと白イチの違いはと言えば、子の日さん曰く青イチの方がガラスのように硬く熟練した研ぎ師でないと割ってしまうとの事でした。当然の事ながら値段的にもアオイチもシロイチも僕みたいな年金生活者には無理なので僕は白2で作る事になりました。白2と言っても子の日さんで作るならば偏差値60以上のレベルです。「有次」さんの包丁なら偏差値55ぐらいですか? 皆さんがお持ちのステンレス鋼の包丁は偏差値40レベルでしょうね。(はい、あくまでも個人的感覚の感想ですので気になさらずに)

僕の包丁画像

製作納期は頑張って頂いて半年で出来上がりました。出来上がった包丁はこんな感じです。

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憧れの「子の日」さんのパッケージはやはり品格が漂ってます。笑

で肝心の包丁画像ですが、どんな風に撮ればこの包丁の凄みが出るか考えました。それで包丁みたいな鋼材の写真はやはりモノクロで撮った方が迫力があるんじゃないかと判断してこんな風に仕上げてみました。

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「子の日」のロゴはカッコイイですね。でも、特注ならばアップルのリンゴマークでも入れれば良かったかもしれません。笑 もちろん、Just jokeですよ。(最近jokeを言っても真に受ける人が多くてビックリします)

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マクロレンズで寄ってみました。「子の日」の下の文字は僕の国語力では読めません。笑

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白2の牛刀でも「子の日」さんの製作だとやはり極上品ですね。素晴らしい出来です。

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但し、今回「柄」を「黒檀」でお願いしていたのですが、残念な事に「朴の木」仕上げで出来上がってきました。相談の結果、このまましばらく使って数ヶ月後ぐらいに「黒檀」に変えて頂く事になりました。

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一般的に広告の商品画像としては上のような写真は認められませんね。でも、写真家目線で仕上げるとこんなのも有りかと思います。

今回、僕が特注した商品は「子の日」さんのホームページでは次のように紹介されています。

但し、牛刀ではありませんので値段は全然違います。

nenohi.jp

「子の日」の特注包丁のご用命は!

もし、僕のように特注で製作したいと思う方がいらっしゃいましたら、「子の日工房」さんの石下さんにコンタクトしてみてください。きっといろいろ相談にのってくれると思います。

www.instagram.com

そう言えば、お花の写真を撮ってました。笑

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相変わらず、コロナ禍で在宅勤務(?)なのでいろいろな事にチャレンジしてますが、たまに「あっ、写真も撮らなきゃ」とか思ったりします。

お正月でたまたま自宅に飾っていた仏壇用の花があったので撮ってみました。マクロレンズです。

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特になんて事ない写真ですね。まぁ、もう少しピント合わせの位置をちゃんとした方がいいかもですが、レンズがマニュアルでハーフマクロなのでそれなりに難しいです。

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最近花の現像は結構ハイキーに合わせるようになりました。ちょっと作風(笑)が変わってきましたね。

って事で。

 

 

「古角志奈帆 作陶展」に行って来たよ! 2021年版

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bignick.hatenablog.com

昨年に引続き、古角志奈帆さんの作陶展にお邪魔してきました。

昨年の訪問は、オープンから数日後で殆どの作品は売切れてしまってたので今年は満を辞して来店する事にしました。自宅から30分の道のりを大急ぎのウォーキングで駆け付けて何と今年は一番乗り。オープン前の誰も居ないお店で志奈帆さんとゆっくり会話をしてお写真を撮らせて頂きました。(因みに、写真公開はご本人の許可を得ています。)

Following my visitting last year, I visited Ms.Shinaho Kasumi's pottery exhibition.

Last year's visit was a few days after the opening, and most of her works were sold out, so this year I decided to come to the store with a full head of steam. I hurriedly walked the 30 minutes from my house and was the first to arrive this year. And before the store opened, I had a nice conversation with Shinaho-san and took some photos. (By the way, I have her permission to publish these photos.)

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去年は、コロナ禍の真っ最中でお互いマスク越しの会話しかできませんでしたが、今年はマスクを外して頂き、お美しいご尊顔を拝見させて頂きました。それにしても写真撮影としては大失敗で白飛び寸前です。毎回そうなのですが、寛さんのお店での撮影はいつも難しいというか、自分の下手さが浮き出てしまいます。そんな訳で白飛びをクロップで逃げた作品がこちら。

Last year, we were in the middle of a corona disaster and could only talk to each other through our face-masks, but this year, we were able to take off her face-masks and see her beautiful face.  As is the case every time, it is always difficult to take pictures at Hiro-san's store, or rather, my ineptness is highlighted. So, here is the work that I was able to get away with by cropping.

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あ、まだダメですね。それにポートレートに関しては経験があまりにもないので瞳AFが効いているのかいないのか、そんな確認も現場でできない自分が情けないです。いろいろなポーズをお願いしたいところですが、カメラマンが下手だとお顔は緊張気味のお顔になってしまいます。

Oh, it's still no good. And I'm so inexperienced when it comes to portraits that I can't even check whether the pupil AF is working or not on the spot. I would like to ask her to pose in various ways, but if the photographer is not good, her face will look nervous.

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さて、肝心の作品。Now for the important part.

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こちらは人気の貫入の作品。僕はもうすでに数枚持ってますが、今年も上のオーバル皿っぽい作品を頂戴しました。

This is a popular piece of cracking. I already have a few of these, but this year I received another piece that looks like the oval plate above.

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去年とはやや形状が変わった貫入作品が多いです。どこぞのZOZO親父みたいに無駄なお金があったら全部買い占めたいところですが、未だに必殺貧乏人のワタクシ。笑

 Many of the pieces are slightly different in shape from last year. If I had the money, I'd buy them all, but I'm still a desperately poor person. LOL!

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ひたすら写真撮影を楽しみましょう。Let's just enjoy taking pictures.

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こちらは志奈帆さんの得意とする芸術表現の一つ。昨年も記述したように、廃墟の中に残された貴族の遺品みたいな古色蒼然の中から出た貴賓みたいなabandonの世界。ピクトリアリズムの写真世界に使ってみても面白い作品です。釉薬をどのように重ねていくと薄らと金色が浮き出てくるのか、陶芸の技術に疎い自分には想像も付きません。

This is one of Shinaho-san's specialties in artistic expression. As I described last year, the world of ABANDON is like a noble guest out of the old world, like an aristocratic relic left in ruins. It is an interesting piece to use in the photographic world of Pictorialism. I can't imagine how the glaze is layered to bring out the light gold color, as I am not familiar with ceramic techniques.

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作陶展は、12月19日まで。お近くの方は是非たまプラーザまで足をお運びくださいませ。

The exhibition will be open until December 19.2021, If you are in the area, please come to Tama Plaza.

www.g-hiro.com

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完。

 

 

 

 

 

Softly as in a morning sunrise !!!

朝陽のように爽やかに!

今日は昨日まで撮っていたシクラメンを朝陽の中の自然光で撮ってました。

昨日のローキーな展開から打って変わって今日は相当ハイキーで攻めてみました。

白飛びサスケが出る直前、崩壊寸前まで攻めたんですが、どうでしょうか?

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光が柔らかい。優しい。透明感がある。

やっぱり写真は自然光なんですねぇ。

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花びらのピンクが昨日のいやらしい(笑)ピンク色とは違います。

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う〜ん、この透明感、素晴らしい。

しかし、花を撮るのに遂に135mm GMレンズまで引っ張り出しました。このレンズにマクロ機能が付いていたら最高なんですが、ソニーさん、そういうのありますか?

まぁ、もうちょっといろいろ試行錯誤してやってみます。